スポークの首とんだ
先日のこと。50キロ弱走って帰宅した後、後輪を空転させたところ左右にうねうねとかなり大きく振れていることに気が付きました。こないだ振れ取りしたばかりなのに…と思いながら観察していると、なんとスポークが一本切れているではありませんか。写真を撮っておけばよかったのですが、ハブの穴を通る首折れ部分で切れて先がなくなってしまっていました。その日、途中から聞き慣れない小さな接触音が後ろの方で聞こえることがあったのですが、折れたスポークとハブが当たる音だったようです。
周囲のスポークを見ればどこを通せば良いのかは分かることを確認してから、折れたスポークをくるくる回して取り除きました。
替えのスポークがあれば修理は自分でできるだろうということで、翌日に四条のワイズロードに行ってみました。折れたスポークを持参して、同じ長さのスポークがないか聞いてみたところ、長いスポークを切って同じ長さのものを作ってくれるとのこと。価格を聞くと、一本たったの86円でよいとのこと。ものはSAPIMのLEADERというやつでした。安いので予備も含め3本購入しました。
100本で8600円というのが小売価格なので、工賃なしの素の値段売ってくれたようです。専用の工具で切断してネジを切るという、それなりの作業だったのに、いいのかな?ありがたいことですが、それだけでは悪い気がしたので、前から買おうと思っていたウェットタイプのチェーンルーブも一緒に買わせてもらいました。
さて、帰宅して修理作業に入りますが、折れたスポークはフリー側で、そのままではスプロケが邪魔してハブの穴を通せません。フロントシングル化の作業以来、久しぶりにスプロケ外しの工具(フリーホイールリムーバー?)を使いました。
スプロケを外してしまえば、あとはハブの穴にスポークを通し、周りのスポークを参考にしながら他のスポークと適切にクロスさせて、先をニップルまで持っていきます。少々無理やりに…。あまりニップルをホイールの中に押し込んでしまうと、中のリムテープを痛めそうなのでそこだけ気を配りました。あ、あとタイヤの空気は抜いておきました。
スポークの先がニップルに入ってしまえば、あとはニップルをクルクル回して締め込んでいくだけで見た目は普通になります。工具さえあれば、ここまでは簡単な作業です。
あとは振れ取りですね。前回と同じように作業しましたが、何本かニップルがゆるゆるになっているところがありました。テンションが不十分なスポークのせいで、折れたスポークに過剰な負荷がかかった?前回の振れ取り後、山道を走ったり少々無理をさせたというのもあるかもしれませんが、振れ取りの際に締め過ぎも怖いと少し緩めたところもあったので、それが失敗だったように思います。締め付けの甘いねじは緩みやすいので、振動により更にどんどん緩んだのでしょう。
やはり経験のない素人の感覚では適正なテンションが判断できないということで、テンションメーターを発注しました。
以降はおまけ。
交換したスポークは高名なSAPIM製でしたが、元々ホイールで使用されているスポークはどこのだろうと気になりました。スポークヘッドの刻印を見ると下図のような”S”のようなマーク。
ネット検索していると、良いサイトがありました。凄い数のスポークが網羅されています。
www.mrrabbit.netで、上図の”S”みたいなのもページ中央やや下にありましたが、残念ながら“Unknown”ということでした。まぁ、知れたメーカーのものではないということが分かりました。お手頃クロスバイクに付いていたホイールなので、そんなものですね。
前後輪のタイヤの摩耗具合が違うため入れ替えをしたので、タイヤを外したときにホイール単体(リムテープ込)の重さを測っておきました。鉄下駄なのは、言わずもがなですね…。