ふしみんちゅ日記

趣味に関することなど、徒然に…

ホイールの振れ取り、センター出し

前々からホイールの振れ取りをしてみたいと思っていて、振れ取り台を買うか買うまいかずっと迷っていました。品切れがちなPWTの振れ取り台が入荷していたのを見て、ついに買ってしまうかとポチりかけたのですが、すんでのところで踏みとどまりました。

pwt-gear.com

使用頻度は低そうなのにそこそこの値段ですし、かさばりそうですし、とりあえず簡易でも良いから振れ取りという作業を試してみてからかな…と。ネットで見ていると、車体をひっくり返して簡易な振れ取りをしている様子が散見されたので、そんな感じでやってみることにして、振れ取り台の購入はお預けし、センターゲージスポークレンチだけ買いました。

車体で振れ取りをする場合、振れを検知するためのゲージに何を使い、どのような形で車体側に固定するのかが問題になります。簡易な方法だと、結束バンドをフォークやシートステー/チェーンステーに巻きつけて、バンドの先をゲージとして用いる…なんて感じでやるようですが、これではあまり精度良い振れ取りはできなさそう。後で知りましたが、こんなツールもありました。ベルクロで固定するみたいですが、ちょっとした拍子にずれないのかな?

ぼくのクロスバイクには泥よけを固定するためのボルト穴が開いているので、適当な治具を作ってそこに取り付けてみることにしました。ボルトで締め付けるので安定するだろうと。ある程度イメージを膨らませ、採寸をしてからホームセンターでL字金具他を購入しました。位置合わせの際に工具が要らないよう、ノブ付きボルトと蝶ナットを採用。あと、家に転がっていた適当な端材(木片)を使用しました。

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振れ取り治具の材料

ゲージとしては、ある程度の長さがあって端材と金具で挟んで固定できれば何でも良かったのですが、測定もできてちょうど良かろうということでノギスを使用してみました。ピタっと端材に密着させられるよう、端材側には少し加工(溝)を加えています。

こんな感じ。それなりにしっかり固定できるので、そこそこ精度の振れ取りなら十分可能な感じになりました。

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簡易振れ取り治具

ダイヤルゲージじゃないので、測るのは少々面倒。後輪は22.3ミリから25.1ミリの範囲で変動していたので、3ミリ弱の振れですね。先に前輪を作業したのですが、振れの量を確認するのは忘れていました…。

センターゲージはこんな感じ。調整前に撮った写真なので、結構隙間が開いています。2、3ミリ程度でしょうか。リムにマスキングテープが貼ってありますが、スポークの番号を書いています。ぐちゃぐちゃになったときに後で戻せるように、何番のスポークをどれだけ回したかを記録しながら作業するためにそのようなことをしてみたのですが、割とすんなりいったので不要でした(はじめ、ニップルを回す際に締める方向と緩める方向を反対にしていたため混乱しましたが…)。

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センターゲージ

センター出しや、振れ取りの細かな手順についてはウェブを検索すればすぐに見つかると思うので省略。とりあえずこんな感じで前後輪ともセンターを出しつつ、横振れは1ミリ以下に収まるようにできた…はず。センターの確認をするのに、車体からホイールを外すのはちょっと億劫でした。タイヤを外せば縦振れも取れそうでしたが、それはまたの機会に。

調整後、普通に乗っている分には全く変化を感じませんでしたが、手放しすると左に倒れ込む感じだったのが真っ直ぐ進むようになったので、直進安定性は増したのだと思います。振れ取りより、センター出しの効果でしょうか。

効率を求めないのであれば、準備だけきちんとすれば台がなくてもそこそこの精度で振れ取りはできるということが分かりました。スポークテンションが分からないので、テンションメーターは買おうかな…。