ふしみんちゅ日記

趣味に関することなど、徒然に…

フロントシングル化への道 〜クランク交換〜

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シマノSLX+absoluteBLACK楕円リング

 JAMIS Allegro Sport Discをフロントシングル化したので、その作業についてざっくりとした流れと使用した工具などを紹介したいと思います。今回はクランク交換まで。

ペダルの取り外し

ペダルは使いまわすのでクランクから取り外す必要があります。クランクを車体から取り外してしまうとペダルを外す際に力をかけにくくなるので先に外しておきます。

ペダルレンチを使います。ダホンのペダル交換時に購入したParkToolのものを使用しました。amazonで1,500〜1,600円くらいで購入したものだったと思います。

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ParkTool PW-5

ペダルを固定するねじは右側が正ねじ、左側が逆ねじになっています。それでは覚えにくいので、自転車が進むときのクランクの回転方向に回すと締まると覚えています。今回は緩めるのでその逆に回します。右側が反時計回り、左側が時計回りですね。時計回りに回すと緩むのが逆ねじです。

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回す方向に注意

ペダルは長期間放置されていると固着して外すのが大変なことが多いようですが、買って間もない自転車ですので労なく外せました。

クランク(スクエアテーパー)の取り外し

まずは付いていたクランクを取り外します。シマノのTourneyです。スクエアテーパーのボトムブラケット(BB)に対応したクランクセットです。

クランクアームは回転軸部分でボトムブラケットにボルトで締結されているのですが、ボルトがカバーされているので、細いマイナスドライバーなどを使って外します。

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マイナスドライバーでこじる

クランクを固定しているボルトがお目見えします。フィキシングボルトというそうです。12.9という刻印がありますが、対辺14mmのソケットが合いました。

奥まったところにあるのでメガネレンチやモンキーレンチではなく、ソケットレンチが必要になります。肉が厚いソケットだと、クランクの穴に入らないことがあるようなので要注意。

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クランク固定ボルト

フィキシングボルトを取り外すと、ボトムブラケットの軸(この軸の形状からスクエアテーパーという)からクランクを取り外せるようになりますが、相当な力で圧入されたような状態になっているため、専用工具の出番になります。コッタレスクランク抜きといいます。様々なメーカーから販売されていますが、手持ちのものはストレートという工具メーカーのものです。お値段は580円。

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straight コッタレスクランク抜き

シマノ製のものは1,500円近くしますが、14mmのソケットレンチも兼ねていてフィキシングボルトを取り外す際にも使用できるので、必要に応じてそのような物を選べば良いかと思います。

コッタレスクランク抜きは大きく分けて2つ要素で構成されています。まず外側のパーツをクランクアームにねじ込んで固定します。次に内側のパーツを締め込むのですが、これによりボトムブラケットの軸の先端が押されてクランクアームが引き剥がされていきます。

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クランクアームにねじ込む

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締め込めばアームが外れる

スクエアテーパー軸のお目見えです。その名の通り、テーパーのかかった四角い形状をしています。ところでコッタレスクランクという名称は、コッターピンを使用せずに固定するクランクということで、コッタ”レス”クランクです。

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スクエアテーパーご開帳

左右とも同じ手順で外します。

ボトムブラケット(スクエアテーパー)の取り外し

ボトムブラケットの取り外しにもBBツールと呼ばれる専用工具を使用します。ぼくの手持ちは1/2インチのソケットレンチ用ハンドルと組み合わせて使うタイプのものです。ストレートのもので、660円。ハンドルと一体になったタイプのものも販売されていますが、値段が上がるのと嵩張るのがネックです。

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straight BBツールとFLAG 1/2インチLハンドル

取り外しの手順としてはBBツールの溝とボトムブラケット側の溝を合わせて回すだけですが、回転方向に注意が必要です。ペダルとは反対で、右側が逆ねじ、左側が正ねじになっています。

今回の作業はここが最も難関でした。左側はすんなり回ったのですが、右側がどうにも緩まず。使用した工具ではかなりなめやすく、思い切り体重がかけられませんでした。それでも規定トルクで締められていれば緩められそうなものでしたが…3回か4回なめてしまったところで諦めて近所の自転車屋まで押して行き、外してもらいました。500円なり。

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傷痕のこるBB

どうしても自力で固いカードリッジ式のボトムブラケットを外したい場合は、PWTのものや、高いけどBBBのものなんかよさ気です。このタイプは思い切り体重をかけてもなめなさそう。

www.pwt-gear.com

とりあえず想定外の苦労はありましたが、ボトムブラケットが取れました。

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からっぽBBシェル

ボトムブラケット・クランク(ホローテック2)の取り付け

外せてしまえば、取り付けは簡単です。ただし、タイプの異なるボトムブラケットを付けるため、またまた専用工具が必要になります。今回の作業のために購入しました。1/2インチのラチェットレンチやハンドルに取り付けるタイプで、Bike24で購入(9.24€)。

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X-Tools Pro Bottom Bracket Tool - Shimano

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ハンドルに装着

締め付けトルクは適当です。左右ともにフレームとボトムブラケットの間に樹脂製のスペーサーを挟むのですが、締め付けるにつれてこのスペーサーが潰れていっているようで、あまり強く締められません。規定トルクには達していないような気がします。。なお、上位グレードの製品だと金属製のスペーサーが付属するようですね。

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SM-BB52

チェーンリングを右クランクに付けます。クランクに付属のボルトが使用できます。T-30サイズのトルクスねじです。手元にあったビットセットと板ラチェットを使って取り付けました。

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楕円チェーンリング取り付け

次にこれを車体に取り付けます。右からボトムブラケットの穴にコンコンと軽く叩きながら押し入れて、反対側で左クランクと合体です。クランク取り付けボルトを締めるのにまたしても専用工具が登場しますが、プラスチックのおもちゃのようなシロモノです。こちらもBike24で購入したものです(1.67€)。

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X-Tools Crank Bolt Install Tool for Hollowtech II

アーレンキーで締めましたが、シマノ純正の同様工具だと手で回して締めるくらいなので、ほんの軽くで良いようです。両側から挟み込むように締め付けるボルトによりしっかりと固定されるのでしょう。

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軽く締め付け

結構端折りましたが、とりあえずクランク交換作業はこんなところです。作業はまだまだ続きます。。